初めて行った日に手術まで可能ですか?

「今日は手術する気で来ました!!」

事前にスケジュールを調整し、初回来院時に手術までして帰りたい
こう考えておられる方は多いです。
しかし落とし穴があります。

日常的な内服次第では当日手術ができない事も・・

一番よく引っ掛かってしまうお薬が抗血小板薬・抗凝固薬になります。
有名なものとしては
・バイアスピリン
・エパデール
・ワーファリン 等があります。

これらのお薬は血液をサラサラにする効果がありますので、休薬期間を設けていない場合当日手術のご案内ができません。
手術中・直後というタイミングは傷ついた部分を治すため、血が固まってかさぶたとなり皮膚の再生を助けてくれます。
しかしながらサラサラのお薬を飲まれている方の場合、
・血が止まらない
・術後の経過の回復が悪い
といった弊害が出てしまいます。

執刀する病院に内服状況をきちんと伝える
これはご自身を守る意味でも非常に大事ですのでしっかり申告しましょう。
こういったお薬はコレステロールや不整脈、高血圧の際にもお医者さんから処方される事があり服用しているご本人はサラサラになるお薬を飲んでいる という認識が低い事もよく起こります。

手術するにあたり一定期間の休薬が可能か主治医の許可が必要です

主治医から「必ず飲んでください」と言われている方もいれば、「念のため処方しておきますね」という方、様々です。

各お薬ごとに体から成分が抜けるまでの長さが違います。
体から成分が抜けてからの手術になるのですが、手術後翌日から再服用開始 とはいけません。
手術の前後で休薬が必要になり、「トータル〇週間お薬を止めても大丈夫ですか?」という質問に対し許可を頂く必要があります。

スケジュール的にもこの日に手術したい!
というお気持ちが強い方は、初めての予約のタイミングで内服状況をお伝え下さい。

休薬期間をお伝え致しますので、その後主治医の許可をもらい手術予定日に合わせたタイミングから休薬を開始して頂ければ安心かと思います。

血糖値が高すぎる方も当日のご案内が難しいケースがあります。

手術前後は暴飲暴食は避けて頂いた方がよろしいかと思います。

 

万全の状態で手術を受けて頂くことが大事というお話でした。