「私って包茎なんですか??」
診察時にこの言葉を若い方から言われる事が多いです。
そもそもこういった患者様はご自身は包茎だという認識がないので包茎の治療に興味があってご来院されているのではありません。
「亀頭にブツブツがありまして・・性病でしょうか?」
というご来院理由の方に多いです。
私のようなおっさん世代と今の若い方の認識には違いがあるのかもしれません。
包茎にも色々ありますので、今回は各包茎の状態と名前について今更ではありますが解説させて頂きます。
時代が変われど男性の包茎率は変わらず7割と言われております。
目次
最も多い包茎・仮性包茎
この仮性包茎を「自分は包茎じゃない」と思い込んでいる方が多いです。
皮を剥き亀頭を露出させる事ができる=包茎ではない こういった解釈は違います。
医学的(一般的)には亀頭に皮が被っている瞬間がある方は包茎に該当します。
仮性包茎はその皮の余り具合により軽度と重度に分ける事もできますが、響きを変えたところで包茎には変わりありません。
仮性包茎のデメリット
・見た目自体にコンプレックスを持つ方が多い
・不衛生なので雑菌の繁殖や悪臭が発生しやすく、性病にもかかりやすい
これらのデメリットを感じない方は無理に改善する必要性もないと思います。
ただ、臭い等はご本人だけではなくパートナー様も困る点ですので改善するメリットはあります。
わかりやすい包茎・真性包茎
真性包茎は亀頭を露出できない状態を指します。
先端にある皮の円周が亀頭の円周より拡がれずに剥く事ができなかったり、亀頭と被っている皮膚が癒着してしまっているせいで剥く事ができない状態です。
真性包茎のデメリット
・性交渉時に痛みを感じる方が多い
・亀頭を洗う事ができないので衛生面はとても悪い
仮性包茎と比べ、そのままにしておく事は推奨されません。
手術直後は亀頭が露出する事に不慣れな為、痛みや経過も長引きやすいです。信頼できる環境での手術が望ましいです。
気づきにくい包茎・カントン包茎
こちらは一見すると仮性包茎と同じです。
しかし被っている時の先端の皮の口が狭いせいで強引に剥く事はできるが戻す事が難しかったり、狭い口に竿が締め付けられ痛みが発生してしまいます。
子供服を大人が強引に着ているような状態です。
加齢と共にカントン包茎になってしまう方も多く、歳をとると皮膚の水分量も低下し簡単な刺激で小さな傷がついてしまいます。
これを繰り返すうちに傷が治るごとに皮膚が硬くなり伸びにくくなりますので、徐々に悪化しカントン包茎になるケースも多いです。
カントン包茎のデメリット
・痛みを伴いやすい
・剥けたまま戻せないと、締め付けにより血流が悪くなり亀頭下が浮き輪のように腫れ放置していると壊死する可能性もある
こちらも手術が推奨されています。
年々皮が切れやすくなっているなぁ と感じている方は要注意です。
ご自身で器具を使って皮を拡げようとする方もおられますが、トラブルにもなりやすいので根本解決として医師の判断に従って頂いた方がよろしいですね。
番外編・埋没包茎
こちらは過度に太ってしまい下腹部の脂肪が増える事により陰茎が埋まってしまう包茎です。
お腹が出ても陰茎の位置は変わりません。陰茎が脂肪に隠れて被ってしまう上に性交渉で使える陰茎自体の長さも短くなってしまいます。
こちらはダイエットや脂肪吸引による改善が効果的です。
肥満は万病のもとにもなりますので、個人的には脂肪吸引より生活習慣の改善(ダイエット)をオススメしております。
当院の包茎手術の方法等は以下の記事でも紹介しております。
前々から気になってた・・という方は一度カウンセリングに来てみてはいかがでしょうか?