名前ぐらいは聞いた事がある方も多いと思います。
今回はパイプカットについてお話をさせて頂きます。
当院にパイプカットで来られる年齢層で多いのはやはり４０歳～６０歳前後の方でしょうか。
お子様も成人し家を出て、妻と婚前のような関係に戻り性交渉が増えたので手術をしに来ました という方が多くみられますね。
パイプカット・・
言葉自体はどこか恐怖心を感じる方も多いのではないでしょうか？
実際にどのような手術で気になる副作用や弊害はあるのか？といった点を解説していきます。
目次
パイプカットの方法
実際にどんな手術なのか？ 図を交えて説明致します。
睾丸で作られた精子は精管という管を通り、陰茎の根本にある前立腺に運ばれます。
そこで前立腺とその近くにある精嚢分泌液とブレンドされたものが精液です。
この精子の通り道を図のように分断してしまおう という手術がパイプカットの手術です。
精液自体のほとんどは前立腺と精嚢で作られた液体になります。
その液体に精管から運ばれた精子が調味料のようにブレンドされているようなイメージです。
物理的に精子が精液に入ることを防いでいるので妊娠の心配がないという手術になります。
続いてよくある質問について説明していきます。
☆パイプカットをすると射精の感覚や精液の量が変化しますか？
前述したように精液のほとんどが前立腺付近で作られた液体です。
精子が入らなくなるというだけで量や臭い、射精感には影響は出ませんのでご安心下さい。
傷痕も元々非常に小さいのですが、玉袋がシワシワなので全く目立ちません。
射精の感覚として精液が出る際の摩擦が快感と関係していると言われております。
精液の量が減っておりませんので、こちらも変化がありません。
性欲が減るのでは？という問いに関しましては、医学的には因果関係が認められてはいない状態です。
人によっては「ゴムをつけずにできるので性欲が上がった」という方もおられます。
パイプカットをするご年齢と、加齢による勃起不全の年齢が重なりやすい部分が大きな原因と思われます。
☆パイプカットの手術後、いつからゴムをつけずに性交渉していいですか？
まずパイプカット手術後は傷を治すため２週間性交渉とマスターベーションは禁止となっております。
禁止期間が解けてから射精を１０回以上した後に専用の入れ物に精液を入れて持ってきて頂き、検査を受ける必要があります。
１０回以上の射精が必要な理由と致しましては、すでに前立腺に運ばれてしまった残留精子をカラにするためです。
精子の運動率の検査をして問題なければゴムなしで性交渉して頂いてＯＫとなります。
手術後は２週間射精禁止
↓
その後１０回以上射精してから精液を検査
↓
問題なければコンドーム不要
という流れになります。
☆パイプカットの手術時間はどれくらいですか？通院は必要ですか？
３０分程度になります。
最初の診察で精管の位置の確認を触診でさせて頂いております。
精管が非常に触れにくい方の場合、多少お時間がかかるケースもございます。
傷はとても小さく、糸も溶ける糸で縫合するため抜糸で通院する必要はありません。
検査で一度来院する必要はあります。
☆パイプカットは妻に内緒でできますか？独身の場合でもできますか？
パイプカット手術は配偶者がおられる場合は母体保護法により同意書が必要です。
同意書のダウンロードはコチラ
このパイプカットという手術・・精液に精子が入らないようにする手術なのですが簡単に戻したりできる手術ではありません。
しっかりした理由がある方には安心してご案内できますが、なんとなく・・・というような動機の方には私は積極的には手術をお勧めしておりません。
独身の方は同意書は必要ありませんが、医師の判断では手術をお断りさせて頂くケースもございます。
「二度と子供を作れなくなる可能性が高い」
こちらをしっかりご理解して頂いた上でご案内をさせて頂いております。
パイプカットと聞くと道徳的に抵抗を感じる方も多いかもしれません。
夫婦のコミュニケーションを潤滑にするという意味合いでは非常にオススメの手術だと私は思います。
当院は、先行予約となっております。
埋まり次第ご予約がお取りできなくなってしましますのでご来院可能日時が分かり次第、お電話（当日、翌日も可）またはメールフォーム（２日以降のご予約）にて希望日時をお伝えください。
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